会津出身の高橋美緒(みお)(26)は周囲の反対を押し切って東京の大学に進学して以来、家族や地元の友人たちとも疎遠になっていた。自分の店を持つことを夢に見る山口出身のシェフ、吉武雄太(よしたけゆうた)(30)との結婚報告のため久しぶりに実家に帰るも、頑固者の父・茂夫(しげお)(56)との再会はやはりぎこちない。 さらには、高校時代の友人とのすれ違いやいつも美緒を優しく見守りそばで支えてくれた雄太ともひょんなことから仲違いしてしまう。 "家族"や"ふるさと"、心の底では愛してやまないのにどこか煩わしく思い、素直な思いを言葉にしてこなかった美緒。大切なものともう一度正面から向かい合うために、改めて自分を見つめなおす美緒の背中を押してくれたのは、高校時代幾度となく通った、通学路のある風景で… 主人公・美緒の心の成長を通して、家族、ふるさと…日常に当たり前にある幸せを紡いでいく大切さを届けます。
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